松乃湯 (和歌山県西牟婁郡白浜町)



TEL 0739-43-0988

訪問日:平成23年11月16日

泉 質 含硫黄-ナトリウム・塩化物強塩泉
温度:66℃
効 能 リュウマチ性疾患、運動器障害、創傷、虚弱児童、糖尿病
営業時間 13:00~22:00 ※最終入場は終業時間の30分前まで
休 日 毎週火曜日
料 金 大人:300円 小人:100円 (消費税込) ※石鹸、タオル等販売有り

千湯記さんの温泉ラリー対象温泉。白浜ではもう一軒「崎の湯」も対象になっている。「崎の湯」は奈良時代に開湯したともいわれる源泉を使用した海を臨む名湯中の名湯。南紀白浜の温泉レポートでは必ずでてくる温泉。ただ、この日は水曜で定休日。

いいも~ん。こちらは「外れなし」の誉れ高き千湯記さんセレクトがあるもんね。
ということで、あいも変わらず下調べもせずにやってきた。

建物、、、温泉というより公民館。この温泉は、瀬戸連合町内会が経営しており、地元のひとたちの「老人憩いの家」としても親しまれてるらしい。

【建物外観】
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【下駄箱 その他】
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 と、ここで壁の貼り紙に気付く。「当浴場のシャワーは水のみです」、、大丈夫か?奥さん!料金を箱に放り込み、脱衣所へ。
 脱衣所はこの規模としては十分に広い。ただしドライヤー等は無し。

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 浴場に入ると、主浴槽オンリー。奥の石組にからザブザブと温泉が注がれている。
ゆっくりと掛け湯をすると、思わず声がでる。「くぅ~」

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 先に入っていたおっちゃんが、こちらを振り向き「水だしたらええよ」と言ってくれる。
いゃあ、常連さんが丁度に調整している湯を勝手にいじれませんよ。

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 掛け湯を終えて湯船に身を沈める、、、、。「くぅ~」とにかく染みる感じが凄いのである。決して酸性泉とかの感じではなく、湯が染みる感じが凄い。湯温調整のため水道水が蛇口から少し注がれているが、全然気にならない。(このほのぼのとした仕組みを加水と呼ぶのはヤボでしょう)

 塩泉としてはかなり強い方である。浴槽での湯温は42.8度と少々高め。どっぷり肩まで浸かると全身に湯が染みてくる、、、湯温が高めなので徐々に半身浴、手脚浴に移行し、ゆっくりと湯を愉しむ。

 一方、心配は奥さんの方。水しか出ない洗い場で大丈夫か?と心配になるころ、女湯から楽しそうな嬌声が聞こえてくる。
 「あなた~・・・もってきた~」
 「こっちに・・・きて~」
 「これを・・・こうして~」

 合間合間に、うちの奥さんの「ありがとうございます~」「そうなんですか~」などの声が聞こえる。どうやら地元の方が、あれこれ世話を焼いてくださっているようである。
 安心してゆっくり浸かり愉しむことができた。女湯の楽しそうな会話(といっても内容は反響で聞き取れない)をBGMに湯に浸かるのもいいものである。

 肝心の泉質であるが充分満足出来る強塩泉である。湯温が高いせいか泉質のせいか浸かっている内に、最近強張り気味だった太腿の筋肉が解れて行くのを感じた。正直ここまで即効的に何かを感じたのは始めてである。恐るべし、松乃湯。

 浴後、女湯の話題について説明を受ける。女湯では「水を入れたビニール袋」が湯槽に浮かんでいるそうだ。
 浴槽の湯では石鹸も泡立たないし、塩分も強過ぎるので、予めビニール袋に水を詰めて浴槽に浮かべて「洗い用」の湯を作っているそうだ。なるほどな?頭いいな?、男湯は気合いで水シャワーでした。 女湯では、いきなり迷い込んで来た観光客の奥さんに、地元のおくさんが色々教えてくださったそうだ。

 白浜の地元の奥さんの優しさにも触れられた、とってもいい温泉であった。さすがの千湯記さんご推薦の湯である。

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